日本人の自尊心の低さ、自信の無さ、夢を持てないのは歴史を正しく学んでいないから
日本の若者の自殺率は先進国の中で一位なのです。
これだけ少子化や労働世代の減少を国家の問題ととらえる人が多いにも関わらず、ここに対策も原因追及もないのです。
日本人は発言出来ないとか、意見が無い、夢がない、自尊心が低い・・・色んな事を言われますが、原因の追究と対応策は全くないのです。
多くの教育者がこの「自尊心の低さ」や「自殺率の高さ」の原因を知っています。
原因は日本の社会科教育にあるのです。
学校で社会の授業で日本の自虐史を恐ろしいほど刷り込まれ、それをテストされ記憶にきちっと刻み込むシステムが出来ているのです。
アメリカやフランス、イギリスなどは自国の誇らしい歴史を学校で学び、自分がアメリカ人やフランス人、イギリス人である事に誇りを持っている若者が圧倒的に多いのです。
日本と同じように、いじめもあれば学校で勉強もさせられる、教師はどの国でも同じように公務員なのです。
しかし、日本人だけが自国の自虐史を徹底的に刷り込まれ、自国に誇りを持てない様に学校でシステム化しているのです。
もう一つの問題は算数・数学の教育にあります。
算数・数学は問題解決能力を鍛える事が出来る素晴らしい教科なのですが、小学校の先生が文系出身のため、公式やパターンでしか指導できず「暗記教科」に変換し「やり込み」で乗り切らせる指導をしています。
ちなみに海外では算数では電卓を使い、思考力を問う問題が大半で発想と思考力を育てます。
日本では最悪なのが、塾も学校も同じようにパターン学習を膨大な量で刷り込み算数・数学本来の楽しさを消してしまうような指導が延々続けられています。
日本という国に誇りが持てず、思考力も発想も乏しい若者が自ら命を絶つのは当たり前の事かもしれません。
自ら命を絶たずとも、自分達の未来に希望も夢も持てないそんな国が今の日本なのです。
しかし、どの国よりも小学生・中学生の間に勉強をさせられ、努力と我慢を強いられ学校生活で実社会とはかけ離れた価値観を教えられ何も学ばないまま社会へ放り出されるのです。
だから少し怒られたくらいで、あれだけ頑張った就活の成果である会社を辞めてしまうのです。
これは今の若者が軟弱とか、ジェネレーションギャップとかの問題ではないのです。
教育の問題なのです。
日本の未来を創造する国の宝である若者に何故「思考力」を鍛えず、「自虐史」を刷り込み、自尊心を奪い、絶望的な未来ばかり見せるのか?
これを紐解くには、歴史を我々大人が勉強しなくてはなりません。
そして正しい歴史を子供達に伝えなくてはいけません。
では正しい歴史とは何なのか?
これはタイムマシーンで過去に行って、事実をこの目で見ないと分かりません。
しかし、現状で出来る事もあるのです、それが物の見方を教える事です。
実は同じような境遇の国でも「ドイツ」は自国に対する自尊心の高い国であり、日本人とドイツ人はよく似ていると言われますが経済の背長は著しくユーロ圏内で独り勝ち状態です。
私はドイツも本当の意味でよい国だとは思っていませんが、日本よりもはるかにましな国だと思っています。
ドイツでは社会で最初に習う事は「マスコミを信用してはいけない」、「政治家に期待してはいけない」です。
そしてその仕組みを教えるのです。
これはドイツという国の歴史をすれば分かる事ですが、ドイツは第一次世界大戦も第二次世界大戦も敗戦しています。
その結果、国民は賢くなるしかないという選択をしたのです。
そして自国の歴史を家庭で語り継ぎ、マスコミや学校で学ばされる自虐史に対して反論出来る知識を持っています。
私がここで言いたいのは、自分で物事の両面を見ることが出来る「思考力」が重要だという事です。
日本の自虐史を学ぶことは避けられません・・・残念ながら学校へ通う以上これは避けて通れない道なのです。
しかし、物事は立場によって見方が変わり真実にすら二面性がある事を子供達に教えなければなりません。
そうは言っても我々大人が勉強をしていない以上、与えられた情報を鵜呑みにするしかないという現状があります。
これが問題なのです。
今はインターネットがあり、ありとあらゆる情報が玉石混合ではありますが取る事が出来ます。
日本の歴史や隣国との関係も、アメリカとの関係、イギリスとの関係、もっと言えばイラン・イラク、インドネシア、フィリピンとの関係も専門家の方が解説してくれています。
日本の歴史というと、第二次世界大戦の敗戦を避けては通れませんが、そんな事よりももっと昔の歴史を学ぶべきなのです。
例えば、武士が権力を持った時代平家が貴族から権力を得て、徳川慶喜が大政奉還するまでの期間、日本は世界でまれにみる平和な国だったのです。
もっと遡るなら、日本は世界最古の歴史を持つ国であり、国としては世界で最も古い歴史を持つ国なのです。
そして注目すべきは、世界で唯一同じ土地に同じ人種が住み続けている先進国なのです。
今世界の大国はほとんどが移民が国を統治して、先住民は少数派として端へ追いやられています。
有名なのが「ネイティブアメリカン・インディアン」や「オーストラリアのアボリジニ」などです。
日本は日本人がずっと住み統治してきた国で、自分の祖先を自国の中だけで辿れる世界唯一の国なのです。
その結果分かったことがあります、それは日本人は皆親戚であるという事です。
これは当教室で行っている「命のバトン」という話を聞いていただければわかります。
日本人の文化に「察する」とか「言わずもがな」など、同じ親族なので出来るのです。
ある意味、日本人が自分の意見を言わないと言われる原因の一つはこれかもしれません。
我々には織田信長や豊臣秀吉、大谷翔平やイチローや三浦知良や中田英寿、木村拓哉の血ですら流れている可能性が高いのです。
日本の歴史を学べば分かりますが、日本は日本人全員を家族として国を興しているのです。
だから日本人は他国の人間と違う考えや、判断をして当たり前なのです。
しかし、変に国際化やグローバリズムなどを信じている人は日本人の「感覚」を島国の考え方とか、村意識などと言いますが良さも悪さも両方受け止めなくてはなりません。
まず我々大人が歴史特に日本の事についてちゃんと勉強して、子供達に伝えなくてはいけません。
歴史を勉強しないから、時代の先が見えないのです。
今の日本がどのように作られたのか?
何故今のような日本になったのか?
どこで変化が生じたのか?
ちゃんと考えないといけないのです。
その事をちゃんと伝える事で、子供達は日本の未来に希望を持ち、自尊心を高く持つ事が出来るのです。
当教室が歴史教育に興味を持った一番の理由は、英語が話せるのに話さない日本人が多いという事実に気付いたからです。
留学をしても、海外の子供達と話した時に「日本」について日本人は何も知らないのです。
世界中の子供は日本製のゲームで遊び、日本のアニメ漫画を見て成長すると言われています。
私が子供の頃「キャプテン翼」という漫画を読んでいましたが、高校生になったときサッカーをもっと勉強したいと思い「イタリア・セリエA」の試合を必死にビデオを入手し見ていました。
そしてイタリア人がキャプテン翼を読むと怒られるのでは?と思っていましたが、イタリアでも大人気だと聞き驚きました。
特にワールドカップで大活躍している選手たちが「キャプテン翼」を見て、サッカーを始めたと聞くと驚きを隠せません。
日本は世界中に良い影響をたくさん与えています。
その事も子供達は知るべきなのです。
そして日本という国を知れば知るほど、今の日本に疑問を感じ始めます。
そして今の教育に不安を感じ、日本の未来について考えるようになります。
そこから真の教育が始まるのです。
今の国の状態も理解出来ていない、何故こうなったのかも分からない、だからこの先どうなるかも分からない。
だからとにかく目の前にある「受験」というどうでもいいものにこだわってしまうのです。