歴史を学ぶことそれは、現代の世界の正しい姿を見るという事

前回で海外の国が侵略を目的に外国へ進出したと言いましたが、間違いない事実なのです。

イギリスを筆頭にスペインやポルトガルなども植民地を次々と増やし、世界を英語とポルトガル語スペイン語で染めていきました。

もちろん、英語が最も世界で話されている言葉だというのは、英語が素晴らしいわけも何でもなく、イギリスが最も多くの植民地を抱えていたというだけの事。

我々は学校で日本は第二次世界大戦でアジアの支配を目指し、強欲な思考の元戦争を繰り返し、調子に乗った挙句アメリカに原爆を落とされ敗戦したと習う。

これも大嘘で日本が何故・アメリカと戦争したのか?何故、第一次世界大戦戦勝国だった日本が第二次世界大戦で敵国に回ったのか?

この事実も理由も何も教えない・・・そして原爆が落とされ、特攻隊で多くの若者が命を落とした、軍は馬鹿な作戦を繰り返したとだけ習い我々の先祖は馬鹿だと教えられる。

そんな子供がまともな大人になるわけがない・・・

第二次世界大戦の事を大人がまず学ばねば、子供に正しい事を教える事も出来ない。

そして正しい事実や情報を教えないと、日本の若者はまっすぐ成長は出来ない。

まず第二次世界大戦の開戦の前、重要だったのは「世界中を侵略している国家があった」という事実、もう一つ資本主義という名の「拝金主義」が西洋では普通になっていたという事です。

ここで簡単に人類の歴史を荒ぽく説明すると、人類は長く「食糧危機」と戦い続けてきた歴史を持つ。

もっと言うなら飲み水を求めて、食料を求めて、より良い土地を奪い合ってきたという歴史があるのです。

遥か昔、人間は木の実を取り、生きた動物を狩り、魚をとらえ食事をしていました。

その時代、食べ物を確保するというのが最大の仕事で、食料確保に失敗すると村が一つ全滅するなんて当たり前の時代だったのです。

しかし、人類は最大の技術を手に入れます、それが「農業」なのです。

学説によると1万年~4万年前に人類は農業という技術を手に入れます。

今までは簡単に言うと「運」や「自然任せ」の食糧確保だったのが、食料を自分達で生産し確保する事に成功したのです。

実は地球上の人口が爆発的に増加した一番の理由は「農業」なのです。

農業を手に入れた人類はは劇的に生活が変化をしていきます・・・

まず、今まで村に50人の男がいたなら全員で全力で食糧確保をしてきたのですが、農業や酪農を覚えた人類は食糧確保の心配が薄れ、50人のうち40人程度が農業酪農をすれば村を養えるようになったのです。

その結果、食料確保が必要なくなった10名程度の人間は、教師や宗教家、兵士や王と言った立場になり、ここから格差が始まるのです。

そしてここから、本格的な「争い」が始まります。

狩猟を主としていた時代、食べ物を捜し歩き、逃げる動物をとらえていたのですが、農業は同じ土地で作り続けます。

そうなると農業に向いた土地と向かない土地があります。

たくさん作物が取れる土地を奪い合う戦いが始まったのです。

狩猟の時は、取って帰ってくれば良かったのです、食料は「取った人」のもので、どこで生きていた動物かとかどこで生えていた木の実だとかは関係なかったのです。

農業はそうはいきません!作った人たちの所有物ですから、奪うとなるとその土地を奪うしかないのです。

そして肥沃な土地では食べきれないほどの食糧が取れ、農業に向かない土地では狩猟生活を続けるほかないという状態です。

そして農業に向いた肥沃な土地を奪い合うため、兵士が育成され武器が開発され土地を奪い合うために争いがおこります。

そして肥沃な土地を手に入れた人達は豊富な食料と共に文化が発達していき、豊かになってきます。

つまり人間は食糧確保という観点から「肥沃な土地」を求め争っていたという大きなながれを知るべきです。

次に発達した肥沃な土地を持つ民族は、食料生産を人にさせたいと考えるようになります。

そして「奴隷文化」の始まりです・・・主にヨーロッパの人々は肥沃な土地を手に入れ、食料生産を奴隷にさせるため、アフリカに目を付けます。

もちろん近いということもありますが、アフリカの人々はまだ「狩猟民族」で一番の仕事は「食糧確保」だったので、武器も兵士も発達していません。

余り詳しく言うと長くなりますが、同じ剣でもより扱いやすく硬いものを西洋人は「使いますが、アフリカの人々はそんな武器を発達させていません。

そうして奴隷に食糧生産させる文化が西洋で根付いていきます。

一方日本は元々肥沃な土地に住み、食料確保もそれほど困らなかったそうです。

土地を奪い合う戦いはあったそうですが、その土地の人間を滅ぼすような事も「奴隷」を使うという発想も無かったようです。

これは「宗教観」の違いもありましたが、一番は西洋には「奴隷文化」があり日本にはなかったという事です。

そして、奴隷を手に入れたヨーロッパ諸国はグングン成長します。

そしてペリーが来航します・・・当時織田信長キリスト教を受け入れようとします。

そして豊臣秀吉が天下を取り、キリスト教文化と日本文化の融合を図ります。

ところが、秀吉が絶対承服できなかった事が起きました、それが「奴隷取引」なのです。

日本人を奴隷として輸出し始めたキリスト教徒と大名が現れます。

その結果、秀吉は「キリスト教」の布教を禁じます。

その後、徳川になるとさらにキリスト教への弾圧を強め、鎖国をします。

何故なら、日本の殿様や天皇陛下は民を宝と表現します、しかし西洋の王は民は搾取の対称でしかないのです。

それは元々肥沃な土地で生きてきた日本人と食料を確保するため農業を手に入れた後も土地をめぐり争いを続けてきた西洋人との歴史観の違いが大きと思います。

そして産業革命を迎えます・・・産業革命は簡単に言うと機械生産の始まりなのです。

機械生産のためにはエネルギ―が必要です、そのために石炭を掘らなくてはいけません。

当然ですが、西洋は奴隷に石炭を掘らせます。

特にひどかったのは、子供を使ったという事です。

石炭を掘るためには穴を掘らなくてはいけませんが、子供であれば小さな穴に入り込めるという理由で劣悪な環境で石炭を掘り体を壊し多くの奴隷身分の少年たちが命を無くしたのは有名な話です。

日本では絶対起こりえない事態ですが、もともと奴隷文化のあった西洋では当たり前のことだったようです。

アフリカで奴隷を確保していた西洋は、アジアにも進出し始めます。

インドはイギリスの錬金術に大いに利用され、中国はアヘンを使いボロボロにされアジアはほとんどが西洋の植民地になります。

そして植民地の国民を西洋は人と思っていないので、使い捨ての感覚で労働させたり命を奪ったりします。

そして第一次世界大戦戦勝国側に付いた日本ですが、西洋から相当不利な貿易や条約を飲まされていましたがロシアを破るという大金星を挙げ戦勝国側に回ります。

ここまでは良かったのですが、ここからが一番大切な事です。

戦勝国となった日本は国際会議に戦勝国として出席し、問題発言をします。

それは「奴隷制度撤廃」と「人種差別撤廃」です。

白人至上主義が当たり前だった西洋人にとって「金儲けの最大の手法」を否定されたのです。

しかし可決はしないと思っていたようですが、なんと賛成多数の結果にイギリスを筆頭とした西洋の怒りを買います。

結果、重要な議題なので全員一致が可決条件となると「後出しじゃんけん」で議長に言われ「人種差別撤廃」はなりませんでした。

しかし、これで世界の資本主義国の怒りを買った日本は第二次世界大戦へ誘い出されていくのです。

つまり日本はアジア諸国を筆頭に、有色人種への差別をなくすべきだと世界で初めて訴えた国だったのです。

だから、決して自分たちのお金儲けや、欲のために戦争したのではなく、人種差別撤廃のために戦ったという「側面」も忘れてはいけないと思います。

これは会社経営の手法を見ても分かります。

日本人経営者は従業員を家族ととらえ、余剰利益は社員に還元するのが当たり前と考えますが、西洋の経営者は余剰利益は出資している株主のものと考え、余剰利益を出すためには従業員をリストラしたり給料カットする事も当たり前なのです。

それは日本という国が家族として考え作られてきた国だからだと思います。

もちろん恵まれた国だからそんな案が得方が出来たという側面も忘れてはいけませんが、民を宝と考え国民を家族と考える国が日本なのです。

だから日本人は当然の感覚として「奴隷制度撤廃」、「人種差別反対」を訴えたのです。

しかし、西洋人から見れば「同じ有色人種」が調子に乗っていると感じても不思議はありませんし、実は日本が世界大戦に誘いだされたのは「別の理由」が存在したのです。