日本の歴史観、その違和感について考えます

私が最初に学校で違和感を感じたのは、小学生の時でした。

当時何故そんな話になったのか、覚えていませんが社会の授業で「社長は偉そうにふんぞり返っているだけで大金を稼ぎ、従業員は一生懸命働いても安月給しかもらえない。こんな不公平な事は無い!」と担任が話した事がきっかけです。

私の父は鋳物の工場を経営する中小企業の社長でした。

朝から晩まで身を粉にしながら働いていました。

確かに裕福ではありましたが、父が懸命に働く姿を身近に見ていましたし、父の会社の従業員がサボっている姿も私は知っていました。

だからこそ、担任の先生が言った事に怒りを感じ、子供ながらに反論し担任から叱責され校長室に呼ばれお説教された事も覚えています。

その時に色々言われましたが、子供が生意気だと言う事、教師は間違った事を言わないと言う事をしつこく言って聞かされました。

しかし、納得もしていなければ自分が間違っているとも思えませんでした、何故なら自分の目で見た物だからです。

そこから学校に対する疑いと不信感をずっと抱えて学校生活を送り続けました。

そしてもう一つ、私の祖父は戦争へ行き帰ってきた「軍医」でした。

祖父から日本軍がどれだけ苦しみ戦ったか?何のために戦ったのか?どのような思いだったのか・・・全て聞かされていました。

しかし学校の担任は戦争で日本が領地を広げたいと言う欲のために戦争を起こし、アジア諸国で蛮行を行い、残虐な行為を行ったと聞きはらわたが煮えくりかえりました。

そんな時代でそんな人間ばかりだと担任に授業で教えられましたが、最低でも私の祖父はそんな人ではありませんでした。

私は学校がウソを教える、何故かわざとウソを教えていると確信しました。

軍医をしていた祖父の次女が私の母であり、私の母の弟が瀬戸山元一という世界的に有名な外科医でした。

外科医である叔父さんから、世間とは違う情報を教えてもらうのは非常に刺激的な経験でした。

同時にテレビで話す内容と、叔父さんから聞く情報の違いに違和感を覚えテレビも間違った情報を流すのだと早くに気付きました。

その後も姉が警察官と結婚し、そこでもマスコミが流す情報は真実とは違う物だという経験をいくつもしました。

私は紆余曲折の結果、大学に進学し金融系の会社に勤めました。

そこでもマスコミの情報は操作されていると感じましたし、お金に関する情報が全然知らされていないとも感じました。

私は幼少期から戦争の話を祖父から聞き、父は経営者で色んな事を教えてくれました。

その結果、愛国心みたいなものが小さい頃からあったと自覚していますが、別に格段かわった所は無かったと思います。

社会に出て気付いた事は、日本人は自分の意見を言わず、周りの目ばかり気にして自分の考えを言わない事に気付きました。

私は周りから見ると相当変わった人間のようで、周りがなんと言おうが自分が違うと思えば「違う」と言える人間でした。

だから周りの友人や同級生ともトラブルが多く、よく意見がぶつかり疎遠になる同級生がいましたが気にもしませんでした。

意見が違う人間と一緒にいても、つまらないし窮屈なだけなので別に何とも思いませんでした。

友人の結婚のお祝いで友人がたくさん集まり、先輩が働くお店を貸し切りで利用しみんなで盛り上がっていました。

私は一人だけ不機嫌で「おめでとう」と連呼する友人達に違和感を感じました。

どうした?と聞く友人の言葉をきっかけに私は本音を言いました。

「お前は絶対後悔する。自分の夢を諦めたのもこの出来ちゃった婚のせいにする。遠くない未来に離婚する。そうする前に辞めとけ。」

結婚する私の友人は「ミュージシャン」を目指していてその可能性は十分にあると誰もが思いました。

しかしその彼がミュージシャンの夢を諦め結婚する事を祝福するのが理解出来なかった。

ただ辞めて欲しいのでは無く、何故?誰も言ってあげないのか?あの時言ってやれば良かったと思いたくないので言っただけだったのだが、当然周りの友人からは大バッシング・・・ケンカになりましたが「数年後俺の言う事が分かる」と言い帰りました。

そして5年も経たぬうちに離婚、再婚したその友人は今も音楽活動を諦めずにやっています。

ここで問題なのは、周りの空気を読んで意見を言わないという日本人が異常に多いと言う事です。

昔、NOといえない日本人とか、ここが変だよ日本人とか番組があったような気がしますが、とかく日本人は自尊心が低く自我を押し殺す傾向にあるとずっと不思議に思ってきました。

その後学習塾を開業し、子供達に勉強を教える上で子供達の日本に対する感覚に違和感を覚えました。

まず、日本は世界で嫌われていると思っている子がほとんどで、総理大臣を呼び捨てにして「バカ」だの「死ねば良い」だの小学生が言うことに違和感を感じました。

そのわりに自分に自信が無く、意見を言えないおとなしい子が非常に多いことに違和感を覚えました。

そして自分なりに勉強し、分かったのは学校で教える、マスコミで報道される「日本の歴史観」が間違っている事に気付いたのです。

日本の過去の悪行についてたくさん教えてもらうのですが、その意味や日本が世界に誇る偉業については全く触れないのです。

私は外科医の叔父さんから、私の父から日本の素晴らしい所、偉業、偉人について教えてもらいました。

だから日本が悪い国だと思ったことはありませんでしたし、素晴らしい歴史と偉人の多い世界有数の大国であると感じていました。

その事を知らない今の子供達は可哀想だと思いますし、ちゃんと知れば日本は地に落ちました・・・最低な国になりつつあるのです。

しかし日本人は元々世界一の民族性を誇り、今の混沌とする世界情勢の答えの一つが昔の日本のあり方なのです。

何故ここまで日本は悪くなったのか?

それは我々大人が真実を見ようとしないからです。

まず、最優先は今の子供達に正しいの日本の歴史、もっと言うならば日本人の生き方について、そして民族性について学ぶべきなのです。

日本人の自殺率の高さ、自尊心の無さ、独立開業への意欲の低さの原因はハッキリしています。

歴史教育、学校教育、マスコミの腐敗、この三点です。

まずは歴史認識から始めなくてはいけません。